元CAのSatomiが10年以上の経験から選んだ、快適なフライトのための機内持ち込み必須グッズを紹介します。防寒や乾燥対策、便利アイテムまで完全ガイド!
機内持ち込みバッグに何を入れるべきか迷うことはありませんか?とりあえず機内で必要そうなものを全部持って行くと荷物が大きくなってかさばる、その割にいざ必要なものを忘れそう…。そんな不安を持つこともあると思います。
そんなお悩みに、この記事では元CAの私が快適なフライトのための必需品をご紹介していきます。
1:機内を快適に過ごすためのグッズとは?
機内の湿度は10%〜20%と砂漠とほぼ同じの低さ、温度はエアライン側で22℃〜26℃に調整されています。飛行時間が長くなるにつれて、機内温度と湿度は低下します。加えて狭い座席で長時間同じ姿勢でいることや、老若男女が同時に狭い空間にいる人口密度など、厳しい環境で長時間過ごさなくてはなりません。このような環境で快適に過ごすために飛行機用の便利なトラベルグッズがたくさん販売されております。また、自分のお気に入りのアイテムを機内に持ち込んで使うことでリラックスにも繋がり、メンタルにも良いでしょう。
機内での長時間過ごす上での問題とは?
機内という特殊な環境で長時間過ごすことによって、様々な不快的な状況や問題を引き起こします。
- 長時間フライトで体が疲れる
- 機内の乾燥で肌や喉の乾燥が気になる
- 寒くて眠れない
- 荷物を最小限にしたいが、必要なものがわからない
- 機内持ち込み制限品の知識がなく持ち込めなかった
これらの問題があると十分な休息が取れず、美容や健康に悪影響を及ぼすだけでなく最悪の場合は体調を崩して旅行が台無しになってしまう場合もあります。機内グッズを活用して目的地に到着するまでにしっかり休息を取って準備を整えていきましょう。
また、念のため色々と持ち込みたくなる気持ちはわかりますが、大きすぎる荷物はただでさえ狭い座席を圧迫したり、必要な時に物が取り出しづらく逆に不便な思いをします。旅慣れしている人ほど荷物はコンパクトなイメージがあります。
機内で快適に過ごすポイント
リラックスできることと、質の良い睡眠をとれる安眠環境を作ることが大切です。ぐっすり眠れると長距離フライトでもあっという間に着いてしまい、ストレスも少ない上にエネルギーもチャージされます。
服装は締めつけの少ないゆったりとしたもので、着脱で温度調整のしやすい服装が良いでしょう。
または本、映画、仕事など熱中できるものを持ち込んで、集中することでフライトの体感時間を少なくする方法もあります。
2:機内持ち込みに便利なアイテム一覧
【必須アイテム】長時間フライトに役立つ5選
1.ネックピロー
エコノミークラスの座席で座ったまま眠る時でも、首と頭を固定することで首を痛めるリスクも減りますし、寝心地の快適性がグンと上がります。
コンパクトに折りたためて自分で膨らませるタイプやエアーポンプが付いているタイプ、ビーズで変形自在なタイプ、少し高級な低反発ウレタンフォームでできたものなど様々なモデルが販売されています。
持ち運びへの便利さか、使い心地か、自分が重視する機能で選ぶのが良いでしょう。
2.アイマスク
自分のペースで眠る時に役立ちます。夜間フライトで消灯していても、映画を観ている人の画面や隣の席の人のリーディングライトの明かりなどで眠りを妨げられる恐れがあります。遮光性と着け心地の良いアイマスクであれば快適な睡眠につながります。バックストラップタイプや耳かけタイプなどがあります。また、まつ毛パーマやエクステをしている人にも使える3Dタイプも販売されています。
3.ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホン(ヘッドフォン)
エンジンの音、他の乗客の話し声など飛行機は騒音にあふれています。ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやヘッドホンを持っていれば、ノイズをシャットダウンすることでより快適に過ごせます。
注意事項としては、ノイズキャンセリング付イヤホンは機内での落とし物No.1です。深夜の真っ暗なキャビンで寝ている間に耳から落ちてしまい見つからなかったり、座席の隙間に入りこんで取り出せなくなってしまったり等のトラブルが多いです。
CA乗務の時も、セキュリティーチェック(お客様が登場する前に不審物がないか機内を隅々まで確認する作業)の時によく前便のお客様の片耳だけのイヤホンを拾ったことがありました。
4.タブレット端末
飛行機でも個人のスクリーンでエンターテイメントのサービスが楽しめますが、観たい映画がない・字幕がない場合などで活用できないこともあります。そのような時でも自分の好みのコンテンツをダウンロードしておけば暇つぶしできますし、端末で本を読んだり、仕事をしたりなどで自分の時間として活用できるので準備しておくと良いでしょう。もちろんスマホでもOKです。
ちなみにネットフリックス等の配信サービスは国によって観れる番組が違う場合が多いので、気になる動画はあらかじめダウンロードしておくことをお勧めします。
5.USBタイプの充電ケーブル
現時点ではよほど最新鋭の機材でない限り、機内で充電できるポートはUSBタイプのものが多いです。なのでUSBで充電できるケーブルも持っていきます。
機材によっては充電ポートやコンセント自体がなかったり壊れていて使えない時もあるので、その場合はモバイルバッテリーを使います。
【快適グッズ】乾燥・防寒対策のオススメ
機内の乾燥対策
機内は結露を防ぐため乾燥した状態にしています。あまりのカラカラ具合に美容面でも肌が乾ききってしまったり、健康面でも水分を失いやすい環境なので脱水症状やエコノミークラス症候群になるリスクがあります。
解決策
- 水(常温・お白湯)で水分補給をする:冷たいものを飲んで体を冷やしてしまうと、血液の巡りが悪くなり水分が行き届かなくなってしまいます。またカフェインやアルコールは逆に水分を失う危険性がありますので、常温の水やお白湯をこまめに補給するのが望ましいです。
- のど飴:のどが乾燥すると風邪やウイルスに感染するリスクが高まるので、手軽に潤せるのど飴を手元に持っておくと便利です。
- マスク:濡れた布などをマスクの中に入れると加湿効果があります。市販ののどぬ〜るぬれマスクが手軽で使い捨てできるので便利です。
- コンパクトなミストやバームでこまめに保湿する:乾燥した感じた時に、こまめに塗ります。全身に使えるバームを持っておくと、爪や小鼻など気になるところに使えて便利です。
機内の防寒対策
機内の乾燥により皮膚の水分が蒸発し熱を奪われることと、フライト中は体を動かさないため、寒いと感じやすいです。
国際線で様々な国籍の方に向けた温度に設定した場合、日本人にとっては肌寒い気温にエアコンが設定される傾向も強いため(外資系やLCCだと下手したら極寒)、普段そこまで寒がりでない方でも対策をしておいた方が無難です。
解決策
- カーディガン、ストール、靴下の着用:「首」「手首」「足首」は三首と呼ばれ、これらの部位は皮膚が薄く太い血管も通っている場所でもあるので外気の影響を受けやすく、体の冷えにつながりやすいそうです。肩も冷えやすい部位なので、羽織ものもあった方が良いです。カーディガンは薄めのものを選べばかさばりません。
私は加えてユニクロのウルトラライトダウンも持ち込みます。 - 使い捨てのホットアイマスク:蒸気でホットアイマスクはアイマスクとしてだけではなく、カイロの効果もあります。目元を温めることでリラックス効果もあり、かなりの便利アイテムです。小分け包装なので、何枚か持ち込むだけなら荷物にもなりません。
ユニクロのウルトラライトダウンは、防寒用に役立つのはもちろん、膝にかけてブランケット代わりになったり、丸めてクッション代わりにしたりとかなり活用できるので季節問わず必需品です!旅行先でも絶対使えるので買って失敗はないアイテムです。
【便利グッズ】旅行好きの隠れた名品
紐なしのシューズまたはスリッポン
ハンズフリーで着脱ができる靴が私の旅行の定番靴です。搭乗前の保安検査時に靴を脱がなければいけない時も手間がかからないので、紐なしのスニーカーやスリッポンの靴をよく着用しています。
3:持ち込み制限に注意するアイテム
モバイルバッテリー
容量は160Wh(43,243mAh)以下であること、航空会社によっては個数に制限があるので注意しましょう。
コードレスのヘアアイロン
リチウム式のヘアアイロンは、電池が取り外されている場合のみ機内持ち込みできます。取り外した電池も機内に持ち込みましょう。電池が取り外せない場合は機内持ち込み・預け共に不可。コード式であれば制限なく持ちこめます。
4:元CAが教える快適なフライトに欠かせないグッズ
実際に使っているアイテム
リモワのフロントポケット付き機内持ち込みスーツケース
私が使っているのはリモワのフロントポケット付きのRIMOWA Essential Sleeve (エッセンシャル スリーブ) キャビン。
必要なものがすぐ取り出せるのでこのフロントポケットが本当便利!フロントポケットは16インチまでのノートPCやiPad、A4書類などが入る大きさです。機内持ち込みサイズ規定内ですが、このポケットに入る分かなり得している感覚です。
ロンシャンのル プリアージュトートバッグのLサイズ
軽くてたくさん入るので結局一番使っているバッグ。
ボンボン荷物は詰められますが、仕切り等がないので中で荷物が迷子になりがちなところがデメリットです。それ以外はシンプルイズベストな使い心地の良さです。
私は物をカテゴリー別でポーチに入れて仕分けしています。
ユニクロのウルトラライトダウン
機内で羽織りでも膝掛けでも使えるし、到着地が意外と寒くてもハンドバッグから出してすぐ防寒できる。目的地や季節によってショート丈ロング丈使い分けています。
3in1充電ケーブル
エコノミーの機内では基本的に充電ポートは1人1つですが、携帯・ワイヤレスイヤホン・i Padなど、到着前に充電したいものがたくさんありますよね。そんな時にこの3in1ケーブルなら同時に充電でき、ケーブルをいちいち取り替えることもないので便利です。滞在先のホテルでも重宝します。
Satomiのある日の空港での一枚
この時は6月で日本は暑かったので、タンクトップに黒のスウェットパンツ(あまりパジャマ感のない少し細めのキレイめに見えるタイプ)、足元はONのウォータープルーフのスニーカー。ONは軽くて紐がないのでお気に入り。旅行中の雨やちょっとしたアウトドアにも対応できるウォータープルーフタイプは旅行で重宝しました。目的地のパリは寒かったので、カーディガンや上着が入っていて荷物はパンパンになっていますが、基本このハンドバッグ1個に荷物は全部収めて搭乗します。
持ち物を減らして快適に過ごすコツ
- 液体物を減らす:普段は2weeksのコンタクトレンズを使っていますが、飛行機に乗る時はコンタクトレンズの液がかさばるので1dayタイプを使用します。クレンジングもシートタイプだとコンパクトです。
- 使い捨ての製品を活用する:小分け包装になっているホットアイマスクや使い捨てのスリッパであればかさばらないものが多いですし、使用した後は荷物が減るので到着した後も快適です。
番外編:忘れがちな便利アイテム
持っていないと意外と困るものはペンです。最近は電子化が進んでいるので忘れがちですが、国によっては入国カードや税関申告書を記入する時に必要になります。日本に入国する際もwebで事前申請していないと書類の記入が必要になります。旅行中もメモをしたり、コミュニケーションをとる時に書くものを持っていたら便利な時がありますので、ペンは1本カバンに入れておくのをオススメします。
機内に持っていく持ち物チェックリスト
- パスポート
- 充電器・充電ケーブル・モバイルバッテリー
- ネックピロー
- アイマスク
- 防寒着(カーディガン・ソックス・ストール・ウルトラライトダウンなど)
- 常備薬(頭痛薬、酔い止めなど)
- 乾燥対策用の化粧水、ミスト、バーム、リップクリーム、ハンドクリーム
- マスク
- タオルハンカチ
- コンタクトレンズケア用品やメガネ
- 歯ブラシ
- ボールペン
ネックピローはH型なら頸椎の負担も少ないことに加えて、エコノミークラスで机にうつ伏せの状態で寝る時の枕がわりや足おきなど様々な用途で使えます。→オススメはこちら
まとめ
今回は快適なフライトが過ごせる、機内持ち込みバッグに入れるおすすめアイテムをご紹介しました。
ついあれこれ用意したくなると思いますが、意外と使わないアイテムも多かったり?!
狭い座席で手持ちバッグから必要なものをサッと取り出せることが大事だと思います。
旅を重ねるうちに試行錯誤で自分のマストアイテムが固定されていくと思うので、今回紹介した私の必需品もぜひ参考にしてみてください。
皆さまの旅行が素敵なものになりますように♡