「オフラインラブ」で人気急上昇!【南フランス】ニースとコートダジュールの魅力

こんにちは、元CAのSatomiです。

フランスの有名観光地といえばパリですが、もしパリに何度か行ったことがある、または旅行日程にも少し余裕があってパリや他ヨーロッパ主要都市以外にも少し足を伸ばしたいと思うことがあるかもしれません。
そんな方にはぜひ南フランス旅行を紹介したいと思います!
個人的には大人のバカンスには最高な場所だと思っています。

日本から直行便もなく、アクセスが良いとは言えないのであまり馴染みがないかもしれませんが、最近ではネットフリックスでニースを舞台にした恋愛リアリティー番組「オフラインラブ」も配信されていて、日本人からの注目度も上がっていますよね。


今日はそんなニースのある南フランス・コートダジュールの魅力について語りたいと思います。

コートダジュールとは

コートダジュール(Côte d’Azur)とは、紺碧(Azur)海岸(Côte)のこと。その名の通り、真っ青な地中海沿岸一帯の地域で、マルセイユからイタリア国境までの地域を指します。海岸線に大小様々な街があり、特にニース、カンヌ、モナコなどが有名です。
かつてはヨーロッパの王侯貴族や富豪たちが冬の避寒地として別荘を建てるなどをして発展し、当時の洗練された特権階級の人々が贅を尽くして建築された建物がたくさん残されています。
また、イタリア領だった歴史もありイタリア文化の影響も色濃く残っています。
これらの要素が混ざり合い、青い海、オレンジ色の屋根、クリーム色の壁、色とりどりのお花などの色彩豊かで華やかで上品な雰囲気が他のビーチリゾートとは一線を画しています。

ニースとコートダジュール旅行の魅力5点

とにかく気候が良く景色が綺麗

コートダジュールの魅力といえばまず、その気候の良さだと思います。四季のある地中海性気候で年間300日が晴天だと言われています。夏は東京と同じくらい気温が上がり暑いですが、乾燥しているため不快さはなく、海からの心地よい風も吹いています。冬でも最低気温は10℃前後と穏やかで、1年中通して過ごしやすい温暖な気候です。

地中海の紺碧の海は水面がキラキラとして、海岸線がずっと続いています。建物はオレンジ・黄色・白・薄いピンクなどのカラフルな色合いで青い海と空に映えて色彩豊かです。内陸の方に行くと緑の美しい田園地帯や山岳地帯があります。山岳には中世の面影の残るおとぎの国のような村があり頂上からの地中海一帯の景色は格別です。

日差しが明るいのも相まってどの景色を見ても光補正したように美しく見えます。どこを撮ってもフォトジェニックですが、写真だとこの絶景と独特な光の美しさの魅力が伝わらないのが残念なくらいです。

おとぎの国のようなエズ村

電車やバス、数十分のドライブで近隣の有名都市に行ける

コートダジュールの東西の距離は約66kmです。例えばニースからカンヌは約30km、ニースからモナコは約20kmの距離なので数十分のドライブで行くことができます。
ニースの周辺都市へは鉄道やバスの公共交通機関も発達しているので、日帰りでも気軽に近隣の都市へ観光に行けてしまいます。

美術館や博物館もありアートも楽しめる


温暖で色彩豊かなこの地域は多くの芸術家たちも虜にしました。そのため実はアートが楽しめる地域でもあります。かつてはシャガール、マティス、ピカソ、ルノワールなど有名な芸術家が移り住み創作活動を行っていました。またその活動をバックアップする富豪たちの存在も大きかったでしょう。
電気がなかった時代には、南フランスの長い日照時間と輝くような太陽光が画家たちの創作をかなり助けてくれていたそうです。美術館だけではなく、教会の中や街の中にもアートが点在していて彼らがこの地域で生活をしていた息づかいを感じさせてくれます。

主な見どころの美術館はニースのシャガール美術館、マティス美術館、アンティーブのピカソ美術館などです。絵画だけでなく、ニース近代・現代美術館やかつての大別荘の所蔵品を展示しているマセナ美術館などもアクセスの良い場所にあります。

シャガール美術館

シャガール美術館(Musée National Marc Chagall)

住所:Av. Dr Ménard, 06000 Nice, France
電話番号:04-93-53-87-20
営業時間:5月2日-10月31日:10:00-13:00, 14:00-18:00, 11月1日-4月30日:10:00-13:00, 14:30-17:00
アクセス:5番のバス“Musée Chagall“下車1分・鉄道Nice Ville駅より徒歩15分
定休日:火曜日, 1月1日, 5月1日, 12月25
料金入場料 :8ユーロ(エキシビジョン開催時は10ユーロ)
https://musees-nationaux-alpesmaritimes.fr/chagall/en

マティス美術館

マティス美術館(Musée Matisse
住所:164, avenue des Arènes de Cimiez 06000 Nice
電話番号:04-93-81-08-08
営業時間:1~3月、11~12月10:00~17:00 4~10月10:00~18:00
休館日:火曜日、1/1、イースターの日曜、5月1日、12月25日
料金:10ユーロ
www.musee-matisse-nice.org

新鮮なシーフードやロゼワインなど美味しい地元特産物、レストランもたくさんある


ニースにはとにかくたくさんの飲食店があります。ほとんどのお店はテラスがあり、夜までたくさんの人で賑わっています。
地中海で採れる新鮮な魚介類はもちろん、ズッキーニ、トマト、柑橘類などの新鮮な野菜や果物、ハチミツ、オリーブなど地元産の食材も美味しいものがたくさんあります。
海岸線から一歩中に入れば、マルシェ(青空市場)があり農家さんから直接買うことができます。
イタリア領だった歴史や国境も近いので、イタリア料理も至る所で楽むことができます。

ニースは路地もびっしりと飲食店が。どのお店も多くの人で賑わっています


おすすめレストラン

KEISUKE MATSUSHIMA(ニース)

日本人シェフ松島啓介氏がニースで開いている地元でも評判のフレンチレストラン。
和食のエッセンスでジャポニズムを感じられる軽めのフレンチ。3〜5杯くらいのワインペアリングも付けることができます。
他では中々見かけない南仏らしいワインをペアリングで出してもらいました。
日本語でオーダーや料理の説明を受けられるところも日本人には心強いですよね。お客さんも日本人が多かったです。

KEISUKE MATSUSHIMA
22 Ter Rue de France, 06000 Nice, France
(+33) 0493822606
12:00~19:30
https://keisukematsushima.com

Bocca Mar(ニース)

せっかくニースに来たのなら海岸沿いのビーチクラブでも一度は食事をしたいところ。
オススメなのがBocca Marです。ロケーションの良さから常に混雑しているので予約は必須です。
私が行った時はディナーは2時間制と言われ、店員さんも忙しそうで中々オーダーできず焦りましたが笑、料理の出てくるスピードは早いです。

Bocca Mar
15 Prom. des Anglais, 06000 Nice, France
(+33)0483660858
9:00〜12:00
http://www.boccamar.com/

Le Saint-Paul(サンポール・ド・ヴァンス)

人気観光地のサンポール・ド・ヴァンスに行った際のランチは是非ここで!赤いパラソルのテラスが目印です。5つ星ホテルのLe Saint-Paulにあるレストランです。テラスは景色もよく南仏らしさを感じられますし、店内もとても綺麗です。5つ星ホテルなだけあってお水やグラスワインも高級なものを扱っており品位があります。ニースサラダは他のレストランでも食べましたが、ここで食べたものが別格に美味しかったです。

LE SAINT PAUL
86, rue Grande 06570 Saint-Paul-de-Vence Côte d’Azur
+33 4 93 32 65 25
テラスレストランは12:00〜14:30
https://www.lesaintpaul.com/en/dining-overview.html

ジェラート

Fenocchio


イタリア文化の色濃く残る南仏はジェラートもとても美味しいです。地元の人にオススメしてもらったこちらの店は旧市街の広場にあり多くの人で賑わっていますが、とにかくフレーバーが多い!そして濃厚で美味しい♡こんなにたくさんのジェラートの種類を置いてあるお店は初めて見ました。毎日でも食べたい。

Fenocchio
2 Pl. Rossetti, 06300 Nice, France
+33 49 380 72 52
10:30〜23:00

日本人が少なく異国感がある

南フランス旅行のデメリットとなるのは、日本からは直行便がなくどこかで乗り換えが必要という点です。パリやその他ヨーロッパの主要都市に行くだけでも遠いのに、更にまた乗り換えがあるとなると少し躊躇してしまいますよね。
しかし、このアクセスの不便さという点が逆に日本人が少なく異国感を感じられます。現実からエスケープしてリフレッシュするには、このような環境はとても力になります。

ニースへのアクセス

パリからの交通

飛行機:パリのCDG(シャルルドゴール空港)またはORY(オルリー空港)から片道約1時間半
鉄道:パリのリヨン駅からニースのヴィル駅までTGV直通列車で約5時間50分
ニース空港から市内へはトラム2号線で約25分、タクシーでは20−30分(料金一律32ユーロ)

ニースでの公共交通手段


中心地はトラムやバスが出ている他、シェアバイクステーションも多くアプリをダウンロードすれば簡単に使える。
コート・ダジュール内の移動は鉄道とバスが使える。
海岸線は鉄道、山の上の観光地などはバスが便利。

コート・ダジュール旅行の注意点3選

1:タクシーが高い


ニースからエズやモナコなどの近隣の観光地に行くまで、タクシーで20-30分ほどの乗車で毎回片道60−70ユーロ(1万円〜1万2千円くらい)払っていました。
今考えると中々震える金額です…..
予算に応じて、公共交通機関やツアーを利用することをオススメします。
特にツアーを利用する場合は車で半日で主要観光地を回れて時間や体力的にも便利です。

ニース発、エズ、モナコ、モンテカルロ半日ツアー
KKdayツアーを使えば目的にや予算に応じたツアーがネットで簡単に申し込ます。アプリも使いやすいです。

2:良くも悪くも大人のヴァカンスの場所


基本的にはのんびりヴァカンスを楽しむ場所の印象です。この素晴らしい景色や食事、アートなどを楽しめる年齢やマインドを持っていた方が楽しい街だろうと思います。様々なナイトスポットもあり活気がありますが、海外沿いや街中のクラブでは夜中までパーティーをしている場所もあるので付近は騒音があります。夜歩く場合は安全対策も気をつけましょう。

3:日焼けに注意!夏はかなり日差しが強い

光が明るい一方で日中の日差しがかなり強いです。そのため、夏場はサングラスや帽子は必須アイテムとなります。プロムナード・デ・ザングレと呼ばれる海岸沿いの大通りの遊歩道は海を見ながら散歩ができ気持ちいいですが、何kmも日差しを遮るものがほとんどありません。夏の日中に日焼け止めを忘れて散歩し始めたものなら、ものすごいイキオイで日焼けします(体験談)。お肌を守るためにも日焼け止めはマストです!散歩をするのなら、朝か日差しの落ち着く夕方以降がオススメです。

心を明るくする南フランスのマインド

明るい日差しが降り注ぐニースの街では街を歩いている人は色とりどりの明るい色の服を着ています。
お婆さんのような年齢の人でもビキニやミニスカートも当たり前のように楽しんでいますし、
多くの女性はどんな体型でも堂々と露出多めのお洋服を着ています。

さくらんぼ柄のワンピースを着て旦那さんらしき男の人とテラスで食事を楽しんでいる70代くらいのマダムを見て、こんなにキュートなら歳を取るのも素敵だなと思わせてくれました^^
私が日本で着てたら、ん?どうしちゃったの?とか言われそうな可愛らしいワンピースですが笑、似合わないと決めつけているのは自分かもしれません。日本である程度歳をとるとどうしても落ち着いた色合いの服を選んでしまうし、年甲斐もないと人目を気にしてしまいます。
こちらの方は自分が好きな物を身につけて、自分らしさを楽しんでいるように見えます。

そういう自由なフランスマインドを感じられるだけでも心が元気になるような気がします。

ニースのお土産

オリーブオイル

南フランスはオリーブの産地でもあり地元産のオリーブオイル屋もあるのでお土産にぴったりです。
一番有名なのは老舗のニコラ・アルジアリ(Nicolas Alziari)
パッケージがカラフルで可愛い♡あっさりとしたクセの少ない味なので色々な用途に使いやすいと思います。


小さい100mlサイズ(5ユーロ)もあり、お土産にも喜ばれそう。しかも機内持ち込みもギリギリOK!
珍しいスプレータイプのオリーブオイルもありました。

オリヴィエラ(Oliviera)
南仏産オリーブを使っている老舗。エールフランスでも使用されているとか。
パッケージはシンプルなスクエア型&シックで高級感があります。レモン・タイム・ガーリックなどフレーバーオイルもたくさん販売されているのでお料理が楽しくなりそうです。
旧市街には併設のレストランもあるので、そこで実際に味見して決めるのも良いかもしれません。

香りグッズ



温暖で肥沃な土地の南フランスはラベンダー、ミモザ、ローズやジャスミンなど四季折々でお花が咲いています。これらのグッズももちろんたくさん販売されていますし、フランス全体の50%を担うほど香水産業も盛んです。特にグラースという街はあの有名な「シャネルのNo.5」の誕生で有名な場所です。

そんなグラースに本店のある老舗香水店のフラゴナールは南フランスの至る所にショップを見かけます。
私も香水自体あまり得意じゃなく買う機会も少ないですが、フラゴナールの香水はツンとしなくて生花のブーケの香りみたいな香りで大好きです。サイズも15mlの小ぶりの物から用意があり、色々な香りのミニボトルの詰め合わせもあったり種類も豊富です。大きめの店舗だと雑貨やお洋服も置いてあるのですが、これもまた可愛いです。

ロゼワイン

南フランスはロゼワインの有名産地。この近辺でしか栽培されていないブドウ品種でのロゼワインはワイン好きへのお土産にぴったり。
ニース近郊にもワイナリーがあるので実際に訪れてワイナリーのショップで購入するのもオススメです。

まとめ

今回は大人女子へのヴァカンスに最適な南フランスのコート・ダジュールを紹介しました!
旅好きの皆さんなら一度は行ってみたい、一度行ってもまた戻ってきたいと思う旅先だと思います。
ニースへのフライトはどこで乗り換えるかを考えることになると思いますが、時期によっては増便や臨時便が飛んでいますので、まずはフライトを調べてみてみましょう。

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中東系航空会社は夏のハイシーズン時はニース空港へのフライトが臨時便で飛んでいます。その場合は中東経由で1回の乗り換えで行けるので移動時間の短縮や体への負担への軽減など、是非利用したいところです。

中東カタール航空のプライスをチェックしてみましょう!
Qatar Airways Homepage

今思い出しても夢にいたかのような最高の場所だったので、旅行先に迷っている方には是非候補に入れてみてください!

Satomi