こんにちは、元CAのSatomiです!
機内持ち込みバッグに何を入れるべきか迷うことはありませんか?とりあえず機内で必要そうなものを全部持って行くと荷物が大きくなってかさばる、その割にいざ必要なものを忘れそう…。そんな不安を持つこともあると思います。
そんなお悩みに、この記事では元CAの私が快適なフライトのための必需品をご紹介していきます。
元CAの教える快適に過ごせる機内持ち込みおすすめアイテム
私は3社の航空会社で勤務し、合計で10年以上CAをしていました。フライトは春夏秋冬、時間帯もバラバラです。日本が冬でも、常夏の国や季節が逆の南半球に行くこともあれば、アメリカなどは昼夜逆転などの時差もあります。
乗務後に家に帰らずそのままプライベートで旅行に出かけるということも結構ありました。(元気だったな…笑)
私が機内に持ち込む持ち物は、いつどこに出かけようが基本的に一緒です。
大荷物があまり好きではないので、なるべく使い切りのものを活用したり、液体物を減らしたり、薄手やコンパクトになる衣類を持って行くなどで快適性を保ちつつも荷物を減らす工夫をしています。
機内グッズを活用して目的地に到着するまでにしっかり休息を取って準備を整えていきましょう。
機内持ち込みバッグ
機内持ち込みスーツケース
私が使っているのはリモワのフロントポケット付きのRIMOWA Essential Sleeve (エッセンシャル スリーブ) キャビン。必要なものがすぐ取り出せるのでこのフロントポケットが本当便利!フロントポケットは16インチまでのノートPCやiPad、A4書類などが入る大きさです。機内持ち込みサイズ規定内ですが、このポケットに入る分かなり得している感覚です。
機内持ち込みバッグ
ロンシャンのル プリアージュトートバッグのLサイズを使用しています。いかにもCAバッグ感があるので違うものを持ちたいと思うのですが、このバッグが軽くてたくさん入るので結局これに戻ってしまいます…
ボンボン荷物は詰められますが、仕切り等がないので中で荷物が迷子になりがちなところがデメリットです。それ以外はシンプルイズベストな使い心地の良さです。
私は物をカテゴリー別でポーチに入れて仕分けしています。
電化製品系
充電器・USBタイプの充電ケーブル・モバイルバッテリー
目的地に着いたらGoogle Mapを使ったり写真を撮ったりなどで携帯をフル稼働させたいので、機内で満タンに充電しておきます。
よほど最新鋭の機材でない限り、機内で充電できるポートはUSBタイプのものが多いです。なのでUSBで充電できるケーブルも持っていきます。
機材によっては充電ポートやコンセント自体がなかったり壊れていて使えない時もあるので、その場合はモバイルバッテリーを使います。
ノイズキャンセリング付イヤホン(ヘッドホン)
エンジンの音、他の乗客の話し声など飛行機は騒音にあふれています。ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやヘッドホンを持っていれば、ノイズをシャットダウンすることでより快適に過ごせます。自分の端末と繋げれば、ダウンロードしておいた自分の好きな映画や動画も視聴できます。
注意事項としては、ノイズキャンセリング付イヤホンは機内での落とし物No.1です。深夜の真っ暗なキャビンで寝ている間に耳から落ちてしまい見つからなかったり、座席の隙間に入りこんで取り出せなくなってしまったり等のトラブルが多いです。
CA乗務の時も、セキュリティーチェック(お客様が登場する前に不審物がないか機内を隅々まで確認する作業)の時によく前便のお客様の片耳だけのイヤホンを拾ったことがありました。
洋服、防寒
カーディガン、ストール、靴下
機内は季節関係なく22−26度あたりで設定されています。湿度も低いため体感温度も寒く感じやすく、ずっと座っていると冷えることも多いです。足首や首元をカバーする長めのソックスとストールは持ってきて良かったと思ったことは多々ありました。ちなみに「首」「手首」「足首」は三首と呼ばれ、これらの部位は皮膚が薄く太い血管も通っている場所でもあるので外気の影響を受けやすく、体の冷えにつながりやすいそうです。カーディガンは薄めの物を選べばかさばらないので、念のため常に一枚持ち歩いていると安心です。
ウルトラライトダウン
何度助けられたかわからないユニクロのウルトラライトダウン!機内で羽織りでも膝掛けでも使えるし、到着地が意外と寒くてもハンドバッグから出してすぐ防寒できる。目的地や季節によってショート丈ロング丈使い分けています。
機内での服装
基本的に着脱のしやすいもので、真冬以外であれば半袖orノースリーブの上にカーディガンやパーカー、季節によってはその上にアウターを着ています。靴は紐なしのスニーカーやスリッポンなどが多いです。ブーツ等は機内で脱ぎにくいので真冬の欧州などの極寒でない限りは履いていきません。
ある日の空港での一枚。この時は6月で日本は暑かったので、タンクトップに黒のスウェットパンツ(あまりパジャマ感のない少し細めのキレイめに見えるタイプ)、足元はONのウォータープルーフのスニーカー。ONは軽くて紐がないのでお気に入り。旅行中の雨やちょっとしたアウトドアにも対応できるウォータープルーフタイプは旅行で重宝しました。目的地のパリは寒かったので、カーディガンや上着が入っていて荷物はパンパンになっていますが、基本このハンドバッグ1個に荷物は全部収めて搭乗します。
乾燥対策
飛行機の湿度は10~20%程度に設定されており、砂漠とほぼ同じ湿度です。何も対策をせず過ごしていると気づいたら肌が乾ききってカピカピに。また美容面だけでなく、水分を失いやすい環境なので脱水症状やエコノミークラス症候群防止のため、こまめな水分補給を心がけましょう。
水(常温やお白湯が望ましい)
冷たいものを飲んで体を冷やしてしまうと、血液の巡りが悪くなり水分が行き届かなくなってしまいます。またカフェインやアルコールは逆に水分を失う危険性がありますので、常温の水やお白湯をこまめに補給するのが望ましいです。
のど飴
のどが乾燥すると風邪やウイルスに感染するリスクが高まるので、手軽に潤せるのど飴を手元に持っておくと便利です。
マスク
濡れたガーゼ等を中に入れてはめれば顔への湿度が保てます。市販されているのどぬ〜るぬれマスクを利用するのもお手軽でオススメです。
コンパクトなフェイスミスト、オイル、バーム、リップクリーム
乾燥した感じた時に、こまめに塗ります。全身に使えるバームを持っておくと、爪や小鼻など気になるところに使えて便利です。
私は機内の乾燥が原因で数ヶ月に1回は扁桃炎になって全く声が出なくなっていました。たかが数時間のフライトと侮ると健康と美容に大きな影響を及ぼすことも…!
化粧品、美容品
私は基本的に飛行機に乗る前に化粧を落としておきます。飛行機のお手洗いは狭いので顔を洗ったりすると水浸しになってしまうのと、お手洗いの数が限られているので長時間占領するのも他の利用客に迷惑になる可能性もあるからです。
もしクレンジングをしたい場合はシートタイプのものが手軽で良いと思います。
オイルやアイクリームは保湿力が高いのでこまめに塗って乾燥を防ぎます。
スキンケア・メイクアップ用品
化粧水、美容液、フェイスミスト、オイル、クリーム、アイクリーム、UV、メイクアップ用品など。
全部ボトルで持って行くとかさばるので、基本的にはコスメカウンターでもらう試供品などをここぞとばかりに使うことが多いです。笑
乾いてきたな、と思ったらフェイスミストをふりかけて、バーム、オイル、アイクリームを気になるところに塗ります。
私は機内でメイクはあまりしませんが、到着地が昼間であれば飛行機を降りた瞬間に日差しにさらされる可能性もあるので、到着前に日焼け止めは必ず塗ります。
日常生活用品
メガネ、使い捨てコンタクト、歯ブラシ
普段は2weeksのコンタクトレンズを使っていますが、飛行機に乗る時はコンタクトレンズの液がかさばるので1dayタイプを使用します。歯ブラシはエコノミークラスだと用意されていないこともあるので、マイブラシは必ず持っていきます。
常備薬
念のため、頭痛薬・酔い止め・下痢止めなどの自分が服用し慣れている薬を持っていきます。飛行機では気圧の変化や乱気流、旅行前後の疲れやストレスなどで急に体調不良になったりします。自分の体調や体質に合ったお薬を常備しておくと体調不良を感じた時に安心です。
アイマスク、ネックピロー
アイマスクは使い捨ての蒸気でホットアイマスクを数枚持っていきます。目元が温かくて癒されますし、冷めても普通のアイマスクとして使える上、捨てられるので荷物も減ります。
私はネックピローはかさばるので持っていきません。人によっては必需品のアイテムだと思いますが、首を固定したいときはカーディガンやウルトラライトダウンを首元に巻いたりしています。座席に備え付けられているヘッドレストが折り曲がる機材もあります。
食料品
ペットボトルの水、小分けになっているチョコレート、フィナンシェのようなお菓子を常備しています。
小腹が減ると食事のサービスの時間が気になってなんだか落ち着かないので笑、チョコレートや少しお腹の膨れるフィナンシェやパンような食べ物をカバンに忍ばせています。自分で持ってきたものであれば好きなメーカーや味、成分のものを選べるので安心ですよね。万が一機内食が口に合わなくても非常食になってくれます。小分けになっている物だと必要な分だけ食べられるので便利です。
【持ち込み制限品】機内持ち込みに注意するもの
モバイルバッテリー
容量は160Wh(43,243mAh)以下であること、航空会社によっては個数に制限があるので注意しましょう。
コードレスのヘアアイロン
リチウム式のヘアアイロンは、電池が取り外されている場合のみ機内持ち込みできます。取り外した電池も機内に持ち込みましょう。電池が取り外せない場合は機内持ち込み・預け共に不可。コード式であれば制限なく持ちこめます。
番外編
毎回持って行くか迷うもの
毎回持っていこうか迷うものは、タンブラーです。
普段はマイタンブラーをよく使っているので、使うかもと思って持って行くけれど荷物になる上にあまり活躍の機会がないことが多いです。サービスのあるエアラインなら飲み物は頼めばいつでももらえますし、食事の後はコーヒーやお茶も出してくれます。旅行先でも必要に応じてペットボトルのお水を購入したりカフェに入って事足りることも多いので、タンブラーを持ち歩くということがあまりありませんでした。
ただしLCCを使う時はタンブラーを持って行って給水所でお湯が出る場合は温かい飲み物を自分で作る、または売店で買ったものを入れ替えるなどをして持っていきます。特に外資のLCCは機内が極寒だったりするので(そして毛布は有料だったり。。)保温性のあるタンブラーだと冷めずに自分のペースで温かい飲み物を飲めるのでありがたいです。
旅行の目的にもよるので、アウトドア系なら絶対持って行くと思います!
忘れがちだけど必要なもの
持っていないと意外と困るものはペンです。最近は電子化が進んでいるので忘れがちですが、国によっては入国カードや税関申告書を記入する時に必要になります。日本に入国する際もwebで事前申請していないと書類の記入が必要になります。旅行中もメモをしたり、コミュニケーションをとる時に書くものを持っていたら便利な時がありますので、ペンは1本カバンに入れておくのをオススメします。
まとめ
今回は快適なフライトが過ごせる、機内持ち込みバッグに入れるおすすめアイテムをご紹介しました。
ついあれこれ用意したくなると思いますが、意外と使わないアイテムも多かったり?!
狭い座席で手持ちバッグから必要なものをサッと取り出せることが大事だと思います。
旅を重ねるうちに試行錯誤で自分のマストアイテムが固定されていくと思うので、今回紹介した私の必需品もぜひ参考にしてみてください。
皆さまの旅行が素敵なものになりますように♡