一人旅が私を強くした。CAから大使館勤務へ転職を決意した話

今回は10年以上していたCAの仕事から大使館に転職をするのに、一人旅が背中を押してくれた話をします。

もし仕事に迷っている方や何かを変えたいと思っている方がいれば、私の話が参考になるか分かりませんが読んでいただけると嬉しいです。

仕事が辛い、でもどうしたらいいのかわからない

私は外資系航空会社を2社経験し、その後大手日系航空社会社転職しました。

30歳を超えて初めて日本の会社で働くことになりましたが、新卒カードも使わず日本の企業文化を知らない私には、仕事以前に理解できない慣習が多すぎて逆カルチャーショック状態でした。
例えば、なぜか知らない人と班を組まされて連帯責任になったり、出勤時間の1時間前に集合が暗黙の了解だったり(その間無給)など、慣習だと分かってはいても中々すんなり受け入れられない時も多く、ストレスを感じやすくなっていたと思います。

研修の段階から薄々合わないかも…とは勘づいていたのですが、本格的に仕事し始めてからはなんだかギスギスしているような、全てがうまくいかない感じがしていました。

仕事の日は起きた瞬間からとりあえず憂鬱で、出勤から仕事の直前までイヤホンをしてできるだけ外部をシャットダウンしていました。仕事中はマスクをしてあまり喋らずできるだけ存在感を消すことに徹底していた時期もありました。(接客業なのに笑)

それでも福利厚生もいいし、ネームバリューのある会社なので辞めるのはもったいないと思ったので続けていましたが、こんなにも前向きになれないまま働いていていいのかな…と時々ふと思っていました。

結局不調は体にあらわれて、ドクターストップで休職になりました。
復帰してからは病み上がりの体に容赦のない習熟と過酷なスケジュールで、休みの日は寝て終わってしまい、正直もうどうしたら良いのかわからない状態でした。

とにかく仕事から離れたい私が一人旅に出た理由

会社から最大3ヶ月の無給休暇募集が出ていたのを見た時に後先考えずに申し込みました。
3ヶ月無給って今考えたらちょっと怖いですが、その時はお金のことよりも休暇が取れるということが神様の助けに思えました。

そしてせっかくの休みをどう過ごそうかと考えた結果、今までやりたいけど後回しにしていたことをリストアップし、そして当時一番やりたかった「長期間旅に出ること」を実行に移しました。

暗い気持ちも吹き飛ばすオーストラリアの魅力

当時は日本の文化から離れたかったのと、海外の自由な雰囲気がとても恋しかったので行き先は海外と決めていました。
オーストラリアを選んだ理由は、

  • 海のある場所がいい:歩いて海を散歩できるところに滞在したかったから。海といってもジメッとした暗い海でなく、青くて太陽がキラキラ反射しているような明るい海に行きたかった。
  • 明るいイメージ:オーストラリアは全体的に温暖でカラッとして天候も良く、自然も豊かで「陽」なイメージがあったため。
  • フレンドリーな国民性:私が今まで出会ったオーストラリア人はフレンドリーで明るい人が多かった経験から、一人旅でも現地での交流に安心感があったため。
  • 留学に行った人が楽しそうだった:知り合いでオーストラリアに留学やワーキングホリデーに行った人の話を聞いていると、楽しかったという声が多かったため滞在してみたいと思っていた。

とにかく海があって明るい場所に行きたかったので、
東海岸のゴールドコースト→バイロンベイ→メルボルン→タスマニアに行くことにしました。

人生初のスカイダイビングへ!リセットする気持ちでジャンプ!

人生のやりたいことリストのトップにいつも挙げていたスカイダイビング。中々できる機会がなく、結局後回しになっていたことの代表でした。モヤモヤしていた気持ちをとりあえず全部リセットする!という気分でジャンプしました。

人生初スカイダイビングはオーストラリアのバイロンベイで。感想は、景色も綺麗で風を切って落ちていく感覚が忘れられなくて終わった後すごくスッキリした感覚でめちゃくちゃ楽しかったです。インストラクターなしで自分一人でソロスカイダイブする免許の教習もオススメされました。次回はライセンスを取得しに行きたいと思っています!

私はKKdayからSkydive ByronBayに申し込みをしました。
バイロンベイでのスカイダイビングの詳細はこちら

帰り道には運転をしてくれたスカイダイビングの会社のスタッフと海辺でコーヒーを飲んで日光浴をしながらお話ししました。彼は元々メルボルンで働いていた独身のビジネスマンだったけれど、仕事中心の生活に疑問を感じ1年休職してバイロンベイで生活したそうです。
その後元の仕事に戻ったけれど、やっぱり違和感を感じて退職し、バイロンベイに本格的に移住したそうです。その後奥さんとも出会い、子供も授かったという話をしてくれました。
ちなみに受付を募集しているからよかったら働かないかとリクルートもしてくれました。笑

大人のスローライフな街のバイロンベイ。裸足の人も多い。

メルボルンで1週間のホームステイの体験

ホームステイを選んだ理由

ホームステイを選んだのは、毎回一人で行動していたりご飯を食べていてもつまらないのと、語学力向上のためにもできれば現地の人と交流できる環境に身を置きたいと思ったからです。
語学学校経由で申し込みをしたので、毎日午前中は英語の授業も受けられたためホテル滞在よりだいぶ有意義だったと思います。
費用は半日の英語の授業と食事(平日ランチ以外)付きホームステイと手数料の代金で1週間で日本円で10万円くらいでした。

メルボルンに決めた理由

あまりオーストラリアの土地勘や特徴がわかっていなかったので、オーストラリア専門の留学エージェントに留学するにあたり下記の私の希望を相談してた結果、メルボルンをオススメされたので決めました。

  • 都会だけど自然はある:都会でありながら、「ガーデンシティ」と呼ばれるほど緑が多い、ビーチへのアクセスも良いところ。
  • 文化的楽しみがある:カフェ文化の発祥地、有名な美術館や博物館がある、多国籍文化のため食の種類が豊富なところ。


留学エージェントは相談だけでも受けてくれるので、もし生活や費用で不安なことがあればコンタクトを取ってアドバイスを受けてみるのも利用方法の一つです。
私は英語のペーパーワークに慣れているのでプログラム申込自体は直接語学学校に自力で行いましたが、やはりそれなりに手間と語学力は必要なのとトラブルが起きた際も自分で対応しなければいけないので、もし留学を考えているなら手数料がかかってもエージェントを使う方が無難だとは思います。

私がステイしたのは、メルボルンの中心地から40−50分ほどの高級住宅街に住む老夫婦の綺麗な一軒家でした。
犬やインコと戯れたり、ご夫婦とお茶を飲みながらお話ししたりする時間が楽しくてすごく癒されたのを覚えています。

自分も老後はこんな風に留学生を迎え入れたいなという夢もできました!

一人旅で自分と向き合って思ったこと

仕事を辞めてもなんとかなるという気持ちになれた

仕事について悩んでいる話をすると、いろんな人がオーストラリアで働く方法を一緒に考えてくれました。
今の仕事を辞めたらこれ以上の仕事には就けないとか、他の場所には行けないと決めつけていたのは自分自身だと気づいた瞬間でした。

どうして今の仕事が嫌なのかの理由を客観的に見つめられた

当時の会社で完全に自信を失っていたコミュ力の点では、この旅で初対面の人とのコミュニケーションを楽しめたので、接客業やCAの仕事自体が嫌いではないと改めて気づけました。上下関係、体育会系文化、束縛、集団行動のような日本の文化や会社の体質が自分の肌に合わないと気づいたと自己分析できるきっかけになったことと、辛かったりうまくいかないのは環境との相性のせいだったと気づけたことは大きな収穫だった気がします。

海外には住みたいけど、一人で住むのは寂しい

今回長期で一人旅に出て、30代の年齢で海外で一人でアパートを探して、慣れない仕事をするイメージはあまりわかなかったので、日本にいるけど外国の文化で働けるという選択肢が今はいいのかなと思いました。もし20代だったら新しく友達をつくったり仕事を覚える自信もあって勢いで移住してたかもしれないです。

ワークライフバランスを考えるようになった

毎月シフトのCAという職業柄、どうしても仕事中心の生活になりやすくスケジュールチェンジも頻繁にあるので、私生活はいつも後回しの生活に慣れていましたが、これからは仕事以外の面や自分の心身の健康を大切にしていこうと思えた旅でした。

一人旅後の心境の変化、そして転職

地球は広い!なんとかなる!って気持ちになれたのが一番大きいと思います。

綺麗な景色を見たり、ずっとやりたかったことをやったり、全く違う環境で出会った人たちと交流する中で、自分が受け入れられるような気持ちをもったり、勇気を持つことができたと思います。
今まで全く良いことがなかったわけでもないし、今はたまたま人生調子悪い時かもしれないし、とりあえず今できることをやろう、きっとなんとかなる!と開き直る強さをくれた旅行でした。

学生時代の留学や20代の時の海外就職とは違い、大人になって社会人生活も長くなって凝り固まった思考が少し和らぐような刺激を感じました。
これからは積極的にやりたいことをやって、会いたい人に会って、習い事したり、健康の優先順位も上げて人生を送りたいと思い、ここで人生をシフトチェンジしようと決意しました。

このような軸で転職サイトなどで色々な仕事を見ていたところ、大使館の仕事というのが今の自分に合うのかなと思って情報収集するようになりました。そしてこの一人旅から一年後には、現職の某国の在京大使館に転職が決まっていました。

まとめ

もし今の仕事、生活に閉塞感を感じている方がいたら一度一人で旅行に行ってみるのはいかがでしょうか。ついでに旅行先で今までやりたかったけどできていなかったこともやってみましょう!

もしかしたらターニングポイントになるかも知れませんし、劇的に変わることはなくても気持ちが軽くなったり自分を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

今回の記事が皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

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